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2022.2.17

歯科治療の被せ物に使う素材の種類と特徴

ハピュアデンタルクリニック六本木

現在の歯科治療は、虫歯やケガで欠けて失われた部分を人工材料で治す治療が行われています。
歯の失われた部分に使う素材はいろいろあり、歯の種類や欠け方などによって、最適なものを選びます。
今回は、歯科治療で被せ物に使う素材についてお話しします。


■保険診療
保険診療で用いられる素材は審美性に乏しいのが欠点ですが、治療費が安いのが利点です。

○コンポジットレジン
コンポジットレジンは、プラスチック系の素材です。
基本材料となるレジンに、フィラーという粉末成分を組み合わせている(コンポジット)ため、このようによばれています。
歯の色に合わせて、数種類の色のラインナップがあります。

・主な用途
レジン前装鋳造冠
硬質レジンジャケット冠
CAD/CAM冠(保険診療用)

〜メリット〜
保険診療の被せ物で使う素材の中、唯一白っぽい色合いをしています。
詰め物から被せ物まで、幅広く利用されています。
金属アレルギーを起こしません。

〜デメリット〜
白いのですが、光沢感がないので、自然な白さにはなりません。
時間の経過とともに少しずつ黄色みがかってくる傾向があります。
表面から成分の一種であるフィラーが少しずつ取れていくので、表面が荒れてプラークが付着しやすくなります。
プラスチックなので強度が弱く、欠けたり割れたりしやすいです。

○金銀パラジウム合金
金銀パラジウム合金は、金12%以上、銀40%以上、パラジウム20%以上を配合した合金です。
いわゆる銀歯の素材です。

・主な用途
全部鋳造冠
4/5冠

〜メリット〜
保険診療の適応を受けていますので、治療費を抑えられます。
強度が比較的高いので、奥歯の治療にも十分耐えられます。

〜デメリット〜
銀歯と言われるように、見た目がよくないです。
成分のひとつであるパラジウムの価格が高くなっているので、年々被せ物の代金が高くなっています。
プラークが付着しやすい傾向があります。

○銀合金
銀を主成分とした合金で、金属成分のうち60%以上を銀が占めています。
銀合金は、乳歯用の被せ物に主に使われています。
被せ物ではありませんが、虫歯で大きく欠け、そのままでは被せられないような歯の芯(コア)としても使われています。

・主な用途
乳歯冠


〜メリット〜
溶かしやすい金属なので、被せ物に加工しやすい素材です。

〜デメリット〜
時間が経つと黒く変色します。

○純チタン
チタンは、インプラントなどに使われている金属材料です。
令和2年6月1日から保険診療の被せ物の素材として新しく採用されました。

・主な用途
全部鋳造冠(大臼歯部)

〜メリット〜
金属材料ですが、体との相性が良いため安全性が高く、炎症や金属アレルギーを起こしにくいです。
熱の伝わり方が歯科用の金属素材の中で最も低く、歯の神経を痛めにくいです。
金銀パラジウム合金より軽い上、耐久性も高いので歯への負担が軽いです。
金属イオンの溶け出しがほとんどないので、歯肉が変色しにくいです。

〜デメリット〜
銀歯と同じような銀色をしています。
大臼歯という奥歯にしか認められていません。

■自費診療の被せ物の素材
保険診療の対象外となる自費診療では、審美性や強度に優れた素材が用いられています。

○ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドともよばれるセラミック材料です。
次にご紹介するポーセレンという素材と組み合わせて、金属を全く使わないオールセラミッククラウンというタイプの被せ物などに使われます。
ジルコニアは、透明度が高い上に強度も高い優れたセラミック材料で、ブリッジというタイプの被せ物にも使うことができます。

・主な用途
ジルコニア・オールセラミッククラウン

〜メリット〜
光透過性が高く、本物の歯と同じような透明感や自然感を出しやすいです。
物理的な強度がとても高いです。
金属アレルギーを起こしません。
プラークがつきにくく、プラークコントロールに優れています。

〜デメリット〜
硬さゆえに、精度を高く保ちながらの加工が難しい傾向があります。
歯よりも硬いので、噛み合わせの調整をしっかりとしておかなければなりません。

○ポーセレン
ポーセレンは、欠けたり割れたりしやすいので、ポーセレンラミネートベニアという被せ物を除き、ポーセレン単独で用いることはほとんどありません。
実は、19世紀の終わり頃からポーセレンを使った被せ物はあったのですが、ポーセレン単独では壊れやすいので普及していなかったのです。
現在では、ポーセレンの内側にジルコニアや金属製のフレームを組み合わせることで強度を高められるようになり、セラミッククラウンの素材として広く普及しています。

・主な用途
ジルコニア・オールセラミッククラウン
陶材焼付鋳造冠(メタルボンド)

〜メリット〜
本物の歯と同じような色合いや光沢感があります。
変色しません。
すり減りにくく、安定した素材です。
プラークがつきにくく、より衛生的です。
金属アレルギーを起こしません。

〜デメリット〜
強度の点から欠けたり割れたりしやすい傾向があります。

○二ケイ酸リチウムガラスセラミック
二ケイ酸リチウムガラスセラミックは、e-maxというガラス系の被せ物に使われているセラミック素材です。
10年ほど前に登場したので、比較的新しい素材です。
セラミック材料に近い色合いや透明感を出しつつ、加工しやすいのが特徴です。

・主な用途
e-maxクラウン

〜メリット〜
本物の歯に近い自然な白さが得られます。
ジルコニアを使ったセラミッククラウンより安価で透明感が高いです。
ジルコニアのように硬すぎることがありません。

〜デメリット〜
ジルコニアほどの強度がなく、ブリッジのような大きな被せ物には使えません。
色調では、ジルコニアオールセラミッククラウンの方が優れています。
透明感が高いので、下地の色が透けやすい傾向があります。

○金合金
金合金は、純金に白金や銀、銅、パラジウムなどを添加した合金です。
金歯の材料というとわかりやすいかもしれません。
24金という名前をお聞きになったことありませんか?
24金は100%の金を指す言葉です。
歯科用の金合金は、純金ではありませんが、75%以上配合されているので、18金になります。
現在は、タイプ1~4までの4種類あり、詰め物や被せ物の種類や形などによって使い分けています。
歯科の被せ物の素材としては、最も長いもののひとつと言われるほど、歴史の長い歯科材料です。

・主な用途
全部鋳造冠(金歯)
4/5冠(金歯)

〜メリット〜
硬さが歯に近いので、噛み合わせた歯への負担がほとんどありません。
歯との適合性(相性)が数ある歯科材料の中で最もよく、虫歯の再発リスクが低いです。
変色することがありません。
金属アレルギーを起こしにくく安全性が高いです。
プラークがつきにくいので、プラークコントロールで有利です。

〜デメリット〜
金色ですから、銀歯ほどではありませんが、目立ってしまいます。

○白金加金
白金加金は、金合金にプラチナを加えた合金です。
金合金と比べると、色合いが金よりも少し薄くなっています。
主な用途やメリット・デメリットは、金合金とほとんど同じです。

■FRC(ガラス繊維強化プラスチック)
ERCは、ファイバーコアという名称で、神経を取り除いた歯を補強する芯(コア)として利用されている材料です。
したがって、これ自体が被せ物に用いられる材料というわけではありませんが、被せ物に関係する材料なのでご紹介します。

〜メリット〜
従来の金属製コアと違い、しなりがあるため、歯根が折れるリスクが低くなっています。
白色なので、オールセラミッククラウンと組み合わせた場合、セラミッククラウンの透明感を損いません。
金属アレルギーのある方でも安心して使っていただけます。

〜デメリット〜
除去が必要となった場合、歯の色と似ているため、取り除くことが難しいです。

■まとめ
今回は、現在歯科治療で被せ物に使われている素材についてお話ししました。
保険診療の素材は、費用は抑えられますが、見た目に難があります。
できるだけ自然な色合いになるような治療をご希望の場合は、自費診療の材料をお選びになるといいでしょう。